One Xplayer Mini Pro レビュー: 強力だが高価な Steam Deck の競合製品

Jun 28, 2023

AMD Ryzen 7 プロセッサーと RDNA2 グラフィックスを搭載した One Xplayer Mini Pro は、多くのゲームを非常に快適に実行できますが、それを正当化するのは難しいかもしれません。

今年初めにレビューしたオリジナルの One Xplayer Mini はゲームに特化した優れたハンドヘルド PC でしたが、この Pro モデルはいくつかの点でその水準を引き上げています。最も注目すべき点は、AMD Ryzen 7 6800U を搭載していることです。これは、RDNA2 ベースの統合グラフィックスが組み込まれたことによる大幅なアップグレードです。これは Steam Deck 内のグラフィックステクノロジと同じであり、非常に魅力的なデバイスとなっています。

確かに、One Xplayer Mini Pro は非常に強力で、成功の程度はさまざまですが、私が試したすべてのゲームを実行できます。しかし、以前はクラウドゲーミングでしかプレイできなかったゲームをプレイできることがわかり、必要に応じてそのオプションがまだあることがわかったのは素晴らしいことでした。もう 1 つの大きなアップグレードは、ホール効果センサージョイスティックの搭載であり、より一般的なポテンショメータジョイスティックと比較して精度と耐久性が向上しています。そしてもちろん、今回はRGBライティングがあります。

これは素晴らしく、非常に有能な携帯ゲーム機ですが、結局のところ、Nintendo Switch 以外の携帯ゲーム機を探しているのであれば、Steam Deck が最良の選択肢であることは間違いありません。 One Xplayer Mini Pro の価格はほとんどの人にとって法外ですが、Steam Deck にはそのサイズの画面に合わせて完全に設計されたインターフェイスがあるという利点があります。このような小さな画面で Windows を実行しなければならないことには、間違いなくいくつかの欠点があります。

One Xplayer Mini Pro は、AMD Ryzen 7 プロセッサーと RDNA 2 グラフィックスを搭載した強力なハンドヘルドゲーム PC です。ホール効果センサージョイスティックとRGBライティングも備えています。

長所

短所

統合された Radeon グラフィックスによる優れたゲームパフォーマンス

バッテリーの持ちは3Dゲームにはあまり良くない

ホール効果センサーのジョイスティックは耐久性と精度が向上しました

価格はスチームデッキに匹敵しません

ゲームに非常に快適なフィット感、さらに比較的軽い

鮮明なディスプレイはパフォーマンスとバッテリー寿命に影響を与える可能性があります

One Xplayer Mini Pro は 9 月 20 日に初めて発表され、翌日から予約注文が始まりました。 One Xplayer の Web サイトから今すぐ購入できます。

One Xplayer Mini Pro の基本モデルのメーカー希望小売価格は 1,199 ドルからで、16 GB の RAM と 512 GB SSD が付属します。そこから、RAM とストレージを最大 32 GB と 2 TB SSD にアップグレードでき、1,549 ドルがバックされます。開始価格は少し高いですが、同社の名誉のために言うと、ストレージと RAM のアップグレードはそれほど高価ではありません。

このようなデバイスでは、ラップトップよりもデザインがさらに重要ですが、One Xplayer Mini Pro はほとんどの部分でそれを実現します。従来モデル同様、両サイドのハンドルはカーブ状のグリップを採用し、自然に手にフィットします。素材はしっかりとした感触で、背面に少したわみがあることを除けば、作りの品質は良好です。 One Xplayer Mini Pro の重量は 599 グラムで、Steam Deck の 669 グラムよりも著しく軽いですが、Nintendo Switch OLED モデルの 420 グラムよりもはるかに重いです。それにしても持ちやすいですね。

デザインに関して言えば、One Xplayer Mini Pro は、1 つの違いを除いて、以前のモデルとまったく同じように見えます。これは、ほとんどが黒色のデバイスで、一部のボタン、スピーカーグリル、アナログスティックの周囲にオレンジ色のアクセントが付いています。

また、手が休まる側面には RGB 照明も備えています。 One Xplayer オーバーレイのいくつかのプリセットを使用してライトをカスタマイズできますが、使用できるのはいくつかのプリセットだけです。特にバッテリー寿命が非常に重要なデバイスでは、この機能の有用性には疑問がありますが、見た目は非常に優れています。

デバイスが長時間充電器に接続されていると、RGB ライトが点灯しないという問題が頻繁に発生しました。これに対処する何らかのアップデートがあるといいのですが、修正は非常に簡単で、電源を入れる前に充電器のプラグを抜くだけで、ライトが点灯したら再び差し込むだけです。

ポートに関しては、One Xplayer Mini Pro には USB4 Type-C ポートが 2 つありますが、20Gbps に制限されています。 One Xplayer は、このマシンを適切なデスクトップ PC に変える、一緒に使用できるドッキングステーションを販売しています (ただし、どの USB-C ドックでも使用できます)。デバイスの上部にはUSB Type-Aポートとヘッドフォンジャックもあります。

One Xplayer Mini Pro のコントロールは、いくつかの例外を除いて良好です。フェイスボタンと十字キーはすべて少し柔らかいですが、それでも良好な操作性があり、押し心地が快適です。ショルダーボタン (RB と LB) は両方とも非常にクリック感があり、トリガー (RT と LT) は指に十分なスペースがあり、快適に押すことができます。適度な緊張感があり、奥まで押し込まれてもキツさを感じません。

ただ、LBとRBの位置がちょっと誤って押しやすいような気がします。デバイスの端に沿って人差し指を置くと、緊張した瞬間にグリップを強く締めると誤って押してしまう可能性があります。

One Xplayer Mini Pro のアナログスティックは、ドリフトすることなく、はるかに長く持続するはずです。

しかし、それらのアナログスティックについて話しましょう。ホール効果センサーのジョイスティックは、このデバイスの大きなハイライトの 1 つです。Steam デッキを含む他のほぼすべてのコントローラーは、2 つの部品間の接触に基づいてジョイスティックの位置を測定するポテンショメーターを使用しているためです。ゲーム内の動き。ポテンショメータの問題は、時間の経過とともに接触面が摩耗し、最終的にはポテンショメータが不正確な測定値を生成し、その結果、望ましくない動き、いわゆるドリフトが発生することです。

一方、ホール効果センサーは、磁石を使用し、磁石が生成する磁場の強度を測定することによってジョイスティックの位置を決定します。これには接触が必要ないため、One Xplayer Mini Pro のアナログスティックはドリフトすることなく、より長く持続するはずです。また、全体的な精度も向上し、ニュートラル位置の測定時に不正確さがなくなるため、ゲームのプレイ中にアナログスティックのデッドゾーンを設定する必要がなくなりました。

実際に、One Xplayer Mini Pro のジョイスティックの感触は他のジョイスティックとほぼ同じであり、それは悪いことではありません。いくつかのゲームでコントローラーのデッドゾーンを無効にしてみましたが、不要な動きについては問題ありませんでした。ただし、スティックを前に向けた状態で押し下げようとすると、フィードバックがほとんどないことに気付きました。押すのをやめるとカチッという感触はありますが、それだけでは十分ではありません。ただし、ニュートラル位置に近い場合は、ボタンは適切にクリックされます。

以前のバージョンと同様に、One Xplayer Mini Pro には、Steam Deck と同様のアスペクト比 16:10 の 7 インチディスプレイが搭載されています。 16:9の画面より少し縦長なので、タブレットとしてはもう少し実用的ですし、タッチにも対応しているので、実際にこの方が使いやすいです。ただし、解像度 1280 x 800 の Steam Deck とは異なり、One Xplayer Mini Pro には 1920 x 1200 のディスプレイが搭載されています。解像度が高いということは、ゲームが少し鮮明に見えることを意味しますが、それでもこれほど小さい画面でそのような解像度を選択するのは間違いだと私は思います。

ディスプレイの解像度が高くなると、ディスプレイを駆動するためにより多くの電力が必要になるため、ネイティブ解像度では低いフレームレートでゲームが実行され、バッテリーの消耗が早くなります。 2022 年に 720p ディスプレイをからかいたい人もいますが、1 回の充電でかなり長く使えるゲーム機が欲しいのであれば、それが最も理にかなっています。

それでも、この画面は十分に鮮明で、ゲームには十分に見えます。あまり鮮やかなディスプレイではありませんが、Ori and the Will of the Wisps のような美しいゲームはそれでも美しく見えます。良くなる可能性もありますが、さらに悪くなる可能性もあります。

私の測定によると、画面は sRGB の 96%、Adobe RGB の 80%、P3 の 82%、NTSC の 78% をカバーします。これは印象的なディスプレイではありませんが、このマシンにいくら払っているのであれば、もっと良いものを期待するのが当然です。

明るさに関しては、One Xplayer は最大 350 nit を宣伝していますが、私のユニットは 361 nit でそれをわずかに上回りました。明るい日光の下でコンソールを使用している場合、視認性はそれほど高くないかもしれませんが、ほとんどの場合、家の中で使用することを前提としています。

ただし、最大輝度での 930:1 のコントラストは素晴らしいとは言えません。これは安価な IPS パネルでは珍しいことではありませんが、繰り返しになりますが、この価格でもう少し良い結果が得られれば良かったでしょう。

オーディオに関しては、One Xplayer Mini Pro にはディスプレイの両側に定格 1.2 W のステレオスピーカーが 2 つずつあります。それほどうるさくはありませんが、私の携帯電話でさえうるさいです。しかし、ゲーム中に顔の近くに持つデバイスとしてはまだ十分な音量だと思います。私は音量 50% を超えて使用したことはありません。

One Xplayer がレビュー用に私に送ってきた構成は、16 GB の RAM と 512 GB SSD を搭載したエントリーレベルのモデルです。ただし、すべてのモデルには、統合型 Radeon グラフィックス 680M GPU を含む AMD Ryzen 7 6800U が搭載されています。この統合 GPU はゲームにとって非常に重要であり、これが今年初めの Intel バージョンの後にこのモデルをレビューしたいと思った最大の理由です。この GPU は Steam デッキの内部にあるものと同様の RDNA2 アーキテクチャに基づいており、大きな違いをもたらします。

クラウド経由でストリーミングすることなく、Halo Infinite と Forza Horizon 5 をプレイできました。

Intel モデルでは単純に実行できないゲームもサポートされるようになり、実際にプレイできるようになりました。クラウド経由でストリーミングする必要がなく、Halo Infinite と Forza Horizon 5 をプレイすることができ、エクスペリエンスは良好でした。 MSI Afterburner を使用し、常にネイティブ解像度 (1920 x 1200) で実行しているいくつかのゲームのフレームレートを測定したので、それらの結果の概要を以下に示します。

ゲーム

グラフィック設定

平均フレームレート

ハロー・インフィニット

低プリセット

38FPS

ロケットリーグ

高品質、AA オフ

60FPS

エーペックスレジェンズ

高設定

35FPS

エーペックスレジェンズ

中程度の設定

40FPS

フォルツァホライゾン 5

低プリセット

60FPS

フォルツァホライゾン 5

中プリセット

49FPS

接地

低プリセット

24FPS

接地

低プリセット、FSR パフォーマンス

47FPS

ノーマンズスカイ

標準

47 FPS (顕著な低下あり)

ディスプレイの解像度が高いため、ここでのフレームレートは Steam デッキよりも低くなりますが、これらのゲームはすべてプレイ可能だと思います。最も要求の厳しいものは Ground で、AMD FidelityFX Super Resolution (FSR) をパフォーマンスに設定した場合にある程度スムーズに動作するだけでしたが、これにより非常に目立つ視覚的なアーティファクトが発生しました。それ以外は、すべてが非常にうまくいきました。

One Xplayerには、CPUとGPUのパフォーマンスを変更できるソフトウェアも含まれていることは言及する価値があります。これらすべてのテストで、CPU は 15 W の電力を使用するように設定されていますが、最大 28 W まで消費する可能性があります。これを Halo Infinite で試してみたところ、平均フレームレートは 43FPS までわずかに上昇しましたが、バッテリー寿命とのトレードオフがあります。

また、パフォーマンスを測定するために通常の一連のベンチマークも実行しました。その結果、One Xplayer Mini Pro は、AMD Ryzen 7 6800U に期待されるのとほぼ同じパフォーマンスを示しました。テストは 15W と 28W の両方のモードで実行しましたが、簡潔にするために、特に明記されていない限り、以下の結果は 15W で実行したものです。

Xplayer Mini Pro AMD Ryzen 7 6800U 1 台

Xplayer Mini Intel Core i7-1195G7 1 台

HP EliteBook 865 G9 AMD Ryzen 7 Pro 6850U

PCMark10（15W）

5,492

4,862

5,755

PCMark 10 (28W)

6,399

ギークベンチ 5 (15W)

1,434 / 6,010

1,545 / 5,152

1,535 / 7,932

ギークベンチ 5 (28W)

1,514 / 8,075

シネベンチ R23

1,440 / 8,209

1,467 / 4,117

1,506 / 9,908

クロスマーク

1,341 / 1,380 / 1,358 / 1,186

1,356 / 1,344 / 1,508 / 1,015

3DMark タイムスパイ

2,063

1,601

2,365

電力レベルを 28W に変更すると、Geekbench 5 のパフォーマンスが向上します。そのため、One Xplayer Mini は、HP EliteBook 865 G9 などの同じプロセッサーを搭載した大型のラップトップよりも著しく高速になります。ただし、15W に設定すると、いくつかのテストで著しく遅くなります。

One Xplayer Mini Pro ではバッテリー寿命が少し足りません。

興味深いことに、少なくとも Windows の電源モードが [最高のパフォーマンス] に設定されている場合、充電器を取り外してもパフォーマンスは影響を受けないようです。通常、デバイスを充電器から外すとパフォーマンスが大幅に低下しますが、ここでは当てはまりません。ただし、バランス電力モードではパフォーマンスが低下しますが、これは当然のことです。

SSD は依然として PCIe 3.0 モデルであるため、速度は約 3,500MB/s に達することに注意してください。それでも十分高速ですが、代わりに PCIe 4.0 SSD が搭載されていれば良かったと思います。

One Xplayer Mini Pro ではバッテリー寿命が少し足りませんが、この種のデバイスとしては残念です。比較的小さなバッテリーを搭載したデバイスの場合、その高解像度ディスプレイには明らかに代償が伴います。 YouTube ビデオの再生テストでは、4 時間 16 分 21 秒かかりました。ゲームの場合はさらに下がります。

テストでは、Windows の電源モードを常に [最高のパフォーマンス] に設定し、ディスプレイの明るさは快適だと思われるレベル (通常は約 30%) でした。プレイ中のパフォーマンス低下を防ぐためにバッテリーセーバーも無効にし、レベル 4 の強度で振動を有効にしました。

ゲーム

電力設定

RGBライティング

バッテリー寿命

ハロー・インフィニット

15W

いいえ