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EUが購入を削減する中、ロシアのシブールはアフリカ、中東、アジアにLPGを輸出

Aug 17, 2023Aug 17, 2023

[モスクワ 5日 ロイター] - ロシア最大の液化石油ガス(LPG)生産・輸出業者であるシブールは、過去3カ月で輸出先をアフリカ、中東、アジアに変更したと業界関係者が明らかにした。

欧州連合は2月5日からロシア産石油製品の輸入を禁輸措置したが、LPGは禁止されなかった。 しかし、EUのバイヤーの多くは、起こり得るリスクを回避するためにロシアからのLPG購入を削減した。

あるトレーダーは「欧州のほとんどのバイヤーがシブールのLPGを放棄したため、同社は新たな販売チャネルを探すことを余儀なくされた」と語った。

シブール氏はコメントを控えた。

2023年第1四半期におけるロシアのバルト海のウスチルーガ港からEU諸国および英国への同社のLPG納入量は、前年同期の82%(19万4,000トン)に対し、全体の14~15%(3万3,000トン)に減少した。船舶追跡データに基づくロイターの計算によると。

一方、アフリカ、中東、アジア太平洋への出荷は、総出荷量22万5,000トンのうち、約85~86%、つまり19万2,000トンを占めた。

昨年の第1四半期には、ウスチ・ルーガから出荷されたLPGのうちEUおよび英国以外の国が占める割合はわずか18%、つまり4万3000トンに過ぎなかった。

船舶追跡データによると、シブルのLPG貨物のかなりの数がアムステルダム・ロッテルダム・アントワープ(ARA)貿易拠点から欧州外に転送されたことで、ガス船の往復距離が大幅に増加した。 LPG貿易業者3人がロイターに語ったところによると、運賃の高騰を避けるため、シブール社と貿易業者トラフィグラ社は、EU域外へのLPG輸送に大型船を契約している。

船舶追跡データによると、同社は8月以降、瀬取り(STS)積み込みをARA地域の港からエストニアのパルディスキ港に移した。

ウスチ・ルガから到着するシブルLPG貨物はトラフィグラ社に販売され、トラフィグラ社はパルディスキでMGC(中型ガス運搬船、約2万2000トン)またはLGC(大型ガス運搬船、4万4000トン)の船に積み替えているとLPGトレーダーらは述べた。

コメントを求められたトラフィグラは、「顧客や政府との関わりを続け、顧客の要件を理解し、深刻に混乱した商品市場で必要な商品やエネルギーを提供していく」と述べた。

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